プレートタイプについて
プレートタイプとは
『プレートタイプ』とは『床矯正』(しょうきょうせい)の別名で、可撤式(取り外しができる)矯正装置のことです。
床下粘膜部(上顎・下顎の裏側)につけるプラスチック製の床部分(レジン床)と表側の歯を抑える金属線で作られ、入れ歯のような形をしています。
そのレジン床にバネやネジを埋め込むことで歯列を左右に広げ、歯を移動させる治療法です。
乳歯、混合歯列期(乳歯と永久歯が混在する時期)の不正咬合の治療に使用されることが多く、永久歯列では補助的矯正装置として、また後戻りを防ぐ装置としても使用されます。
適応できる症状
可撤式で便利な装置ですが、すべての患者様がこの装置で治療できるわけではなく、適応できる症状には限りがあります。
適応できる症状は、叢生など歯の凸凹、混合歯列期の過蓋咬合(上顎の歯が深く下顎の歯を覆っている状態)、上顎前突(いわゆる出っ歯の状態)などになります。
装着する際の注意点
床矯正は、患者様の症状に応じて製作されます。
可撤式で、日中は装着しないこともできるので、他人に知られずに矯正できます。また、食事中も外しておくことができるので、食事をしっかりと楽しむことができます。しかし、1日の 装着時間が短いと効果が表れにくくなってしまいます。
歯磨きや装置を洗浄するときなど一時的に取り外すことは可能ですが、長時間(1日12時間以上)の装着が望ましいといえます。